ACJについて
ASCM COMMUNITY JAPANは、グローバルに認められたSCM(サプライチェーン・マネジメント)の知識と実践を広める、実務家による専門コミュニティです。
1950年代より、米国シカゴに本部を置くASCM(Association for Supply Chain Management/旧APICS)は、SCMの標準化を牽引してきました。日本では、2011年より公益財団法人日本生産性本部がASCMのチャネル・パートナーとして活動を開始し、ASCM COMMUNITY JAPANを通じて普及に取り組んで参りました。2024年より「世界標準のSCM」を共に学び、推進するサプライチェイナーの集うコミュニティとしての機能拡充を目指し、ASCM COMMUNITY JAPANを法人化しました。
唯一の正解が存在しない世界の羅針盤
現代のビジネス環境は、不確実性が高く、過去の経験が必ずしも通用しない「VUCA」の時代です。サプライチェーンもまた、地政学リスクや環境問題など、予測不能な変化の波に常に晒されています。ASCMが提供する知識体系(Body of Knowledge)は、こうした複雑な航海における「羅針盤」です。それは自らの思考を紡ぎ、進むべき道を選ぶための思考フレームワークです。私たちは、この羅針盤を日本の実務家に届け、変化に強く、持続可能な社会経済システムとの調和を目指すサプライチェーン構築を支援します
サプライチェーン実務家の「共通言語」
グローバルサプライチェーンの現場では、ミスコミュニケーションが頻発しています。「在庫」「リードタイム」といった基本的な言葉一つとっても、当事者間で認識が異なれば、連携は阻害されます。より多くの実務家が支持する概念を基本として標準化されたASCMの知識体系は、SCMのデファクト標準=共通言語となっています。ACJは、その普及を通じて、日本企業が国際分業を通じて世界のパートナーと連携するための基盤を構築します。言葉の壁を越え、論理と定義を共有することで、ビジネスのスピードと信頼性を飛躍的に高めます。
SCM人材を育成する
当法人は一般社団法人として、SCMの普及による「持続可能でより良い世界の実現」を第一義としています。特定の企業の利益にとらわれない中立的な立場から、実務に即した質の高い教育プログラムを提供します。定款に掲げる「人材育成及び資格認定」事業を通じ、初学者からベテランまで体系的なカリキュラムを提供しプロフェッショナルを育成を通じて日本の産業界全体の競争力底上げと、社会インフラとしてのサプライチェーンの高度化に取り組みます。
ギブバックの精神をつなぐ
ASCM COMMUNITY JAPANの最大の特徴は、実務家同士が共に学び合う「コミュニティ」であることです。資格を取得し、知識を体得した先達が、今度はインストラクターやメンターとして後進を指導する「ギブバック(社会への還元)」の文化を大切にしています。知識は独占するものではなく、共有することで新たな価値を生み出します。互いに切磋琢磨し、経験を分かち合う循環の中で、個人のキャリア成長とコミュニティの発展が連動するエコシステムを創造します。私たちは、学ぶ喜びと教える喜びが交差する場を提供し続けます。
言語の障壁を克服する
「世界標準」へのアクセスを阻む最大の壁は、しばしば「言語」です。しかし、真の障壁は単なる英語力ではなく、その背景にある論理構造やグローバルなビジネスコンテキストの理解にあります。私たちは、ASCMの教育コンテンツを提供するパートナーとして、単に翻訳するだけでなく、日本のビジネス慣習と照らし合わせながら噛み砕いて解説します。英語に不安がある実務家でも、本質的なSCMの概念体系をスムーズに習得できるよう支援し、言語の壁を世界とつながるための「架け橋」へと変える役割を果たします。
標準化とローカライゼーション
グローバル標準を学ぶことは、日本の現場力を否定することではありません。むしろ、日本が誇る「モノづくりの精神」を、世界に説明し、さらに高めていく議論を先導するために不可欠な共国際教養なのです。私たちは、世界標準の枠組みを用いて日本企業の知見を世界に発信することのできる実務家の育成を目指します。
デファクト標準としての「世界標準」
SCMの分野において、1950年代から続く米国ASCM(旧APICS)の資格と知識体系は、事実上の世界標準(デファクト・スタンダード)としての地位を確立しています。フォーチュン500企業の多くが採用するこの基準は、単なる知識の証明を超え、グローバルビジネスにおける「パスポート」としての役割を果たしています。ACJは、この世界標準のSCMを全ての人々に届け、企業規模や業種を問わず、すべての組織が世界水準の競争力を持てるよう先導します。
世界標準のSCMを進化させる
SCMのフロンティア(最前線)は、常に進化しています。環境保護、人権尊重、公正な取引といった現代的な課題領域は、サプライチェーン全体での連携なしに取り組むことは解決不可能です。企業や組織の壁を越えた対話には「共通言語」が不可欠です。私たちは、共通の知識基盤を持つ実務家をつなぎ、組織や国境を越えた共創を生み出すことで社会課題に取り組み、SCMの新たなフロンティアを切り拓いていきます。
ACJのあゆみ
ASCM COMMUNITY JAPANは「世界標準のSCM」を推進し、これにより公益に資することを目的として活動して参ります。
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2015
APICS認定インストラクターを中心とするJapan APICS Dictionary 翻訳チーム (JAD1)が日本生産性本部コンサルティング部内に発足。APICS dictionary 14th editionの翻訳を開始。
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2017
JAD2発足。APICS dictionary 15th editionの翻訳を開始。
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2019
JAD3発足。APICS dictionary 16th editionの翻訳を開始。
シカゴのAPICS本部がSupply Chain Counsil (SCC)を合併しAssociation for Supply Chain Management (ASCM)に改組したことに伴いコミュニティの名称を「ASCM COMMUNITY JAPAN」に変更。
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2022
JAD4発足。ASCM dictionary 17th editionの翻訳を開始。
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2024
「世界標準のSCM」推進体制強化を目的としてコミュニティを一般社団法人 ASCM COMMUNITY JAPANとして法人化(初代理事長 行本顕)。「Link Supply Chains With the Standard(世界標準のSCMをすべての人々に)」を行動指針として設定。

ASCM本部および公益財団法人日本生産性本部との三者合意により日本国内におけるAPICS関連教育プログラムの取扱を開始。
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2025
Demand Driven Instituteおよびb2wiseとのパートナーシップ合意により日本国内におけるDDMRP関連教育プログラム (DDPP, DDBRIX)の取扱を開始。

ACJ執行部
行本 顕
CPIM-F, CSCP-F, CLTD-F, CTSC, DDPP
理事長
深谷 健一郎
CSCP
副理事
高井 英造
特別顧問
小谷野 龍
CPIM
顧問
行事委員会
白井 隆政
CPIM, CSCP, CTSC
長者原 光浩
CPIM, CSCP, CLTD
岩田 隆一
CPIM
調査研究委員会
高井 慎平
SCOR-P, CPIM, CSCP, CLTD, CTSC
日岐 俊仁
CPIM, CSCP, CTSC





